プーケット移住34日目。ノンケは厳禁、ゲイと肉食女子の楽園ゴーゴーボーイ
この花の金曜日、毎週のごとくパトン周辺で飲みに行きました。
メキシコ料理を食べたり、バングラ通りでライブを聞きながらお酒を飲んだり。金曜にふさわしい楽しい夜でした。
そんな感じで過ごしているうちに気分も良くなり、妻と悪ノリでゴーゴーボーイへ行ってみようと盛り上がりました。
前回、ゴーゴーバーへいき妻が楽しそうに過ごしていたお話はこちら。
moving-to-phuket.hatenablog.com
前回はだいぶ酔っ払って、女の子の胸を揉んでいました(妻が)。
今回もそんな感じで楽しめるかなぁ〜と思ったもののだいぶ予想と違いました。
結論からいうと、ゲイの方か女性向けですね。
ノンケの男だけでいくところではありません。
カップル・夫婦で行っても面白いかもしれませんが、どこまで許容できるかっていうコンセンサスを取っておかないと気まずくなる恐れがありますので、ご注意を!
ゴーゴーボーイへ行こう!
場所
ゴーゴーボーイの場所はロイヤルパラダイスホテルのお膝元。プーケットでは珍しい高層ビルのホテルなのですぐにわかると思います。
地図はこちら。
バングラ通りを背に左へ少しいったところ。歩いて2、3分くらいです。
通りの入り口には駐車場の入り口のように、車を止めるバーがあるところを入って行きます。近くまで行けば、見ただけでわかります。他とは違った雰囲気。
今回はその中で、My Way Cabaretというお店にお邪魔しました。表に、金色の銅像があるのが目印です。
料金システム
一般的なゴーゴーバーなんかと一緒です。入場料は無料。ビールが1本120バーツ。気に入った男の子がいれば隣に座らせて飲ませることができます。そっちの飲み物の方が少し割高。今回飲ませなかったので、値段はわかりませんが、インターネットの情報によると200バーツくらいとのこと。
10:30からショータイム。このショーが曲者です。ショーを見るか見ないかは要検討。ただこのページまで検索でたどり着く人は、見る人が多いんじゃないですかね!
あ、大事な情報。このお店で気に入った男の子を持ち帰ることも可能なようです。これまたインターネットの情報によると1500バーツから2000バーツくらいだそうです。
あ、ちなみに男の子を持ち帰るのは、男性でも女性でも可能みたいですよ!
ふー!
体験記
私たち夫婦が行ってみよう!見てみよう!と思い立ったのが大体9時頃。
すでに夕方からのはしご酒で、ほろ酔い状態。フラフラとまでは行きませんが、ダラダラとバングラ通りから向かって行きました。
インターネット曰く、有名なゲイが集まるスポットらしい。日本でもキャバクラよりゲイバーの方が楽しくて好きなので、楽しく飲みたいなぁと軽い感じで行きました。
クマは、日本のキャバクラ・クラブでちょこっと働いていたことがあります。なので、スタッフ側・キャスト側から商売を見てしまう傾向があります。なので純粋に楽しめないんです。でも、ゲイバーへ行くと余計なことを考えないで楽しめるんですよね。
余計なことを考えさせないっていうのは本物のプロ…!
尊敬しています。
さて、そんなこんなでフラフラっと通りに入った瞬間、肌で感じる違和感。
具体的に説明すると肌に触られる感覚。直接コンタクト。
ダンスの練習しているスキニーな服を着た男の子たちに声をかけられつつ、肌を触られつつ、通りを進んでいきます。妻が面白がって、距離を開けてくる。『邪魔しちゃ悪いから〜』いや、勘弁してくれ。できる限り邪魔してほしい。
あんまりぶらぶらしながらお店を冷やかしていると、入るお店を決めきれずにグダグダしそうだったので、インターネットで見たことがある金色の像が立っているお店でキャッチのお兄さんに話しかけ、雑談。
ビールの値段を聞いたりしている間に他のお客さんも入っていく。やっぱり有名なお店なのかな?
意を決して、入店。
写真が禁止だったので、簡単なお絵かき。
上から見たお店の見取り図。
席に座って、正面にステージを見た感じ。
1階ステージと2階ステージで踊っていて、交代の時間になると1階ステージの人が退場。2階ステージの人が鉄パイプを伝って降りて来て、1階ステージに。2階ステージに舞台脇から新しい人たちが登場。という流れ。
基本的にはスーパータイトな白い長ズボンをはき、上半身裸なお兄さんたちがやる気のない踊りをしています。数えてみたら総勢18人くらいが入れ替わり立ち替わり。
ジャニーズっぽい細めなイケメンもいれば、ゴリラとかプロレスラーみたいな人もいました。
なんか見てるー!っていうかめっちゃ見られてるー!
ステージからめっちゃアピールされました。
何故か我々が座っている席の前にくる男子はみんなムッキムキ。
1人目:プロレスラー的ながっちり筋肉の上に脂肪が乗っている感じの体系。ちょっと童顔で笑顔が素敵。歯が真っ白でキラリと光るさわやかマッチョ。
2人目:ムキムキゴリラ。ステージの上でも筋トレを絶やさないマッチョゴリラ。顔もゴリラ。めちゃくちゃパンプアップしてるゴリラ。誰がなんと言おうがゴリラ。
他は覚えていないです。とにかくこの2人のアピールがすごかった。
多分、妻が『キャー、見れない』て言って、クッションを抱えながら隠れていた姿が面白かったのが、どんどんアピールが激しくなりました。
胸筋が…すげぇピクピクしてる…!
男としては憧れるけど、ここはゲイで有名なエリア…!
順番が終わって、ステージから降りたら、当たり前のように席によってきて話しかけてきました。
1人目が坊主なのでマルコメくん。2人目をゴリラとします。
マルコメ君は、結構控えめな落ち着いた感じ。英語も堪能でお話しできました。
早々に『2人はカップル?』と聞かれたので、夫婦だよーと答えたところ、ジェントルな感じで対応してくれました。マジでいいやつ。
なぜか家族の話になり、マルコメ君に突っ込んで聞いてみたら結構ハードな話が。
『いま30歳。子供?一人いるよー。離婚してるんだけど、養育費ちゃんと払ってるんだよねー。子供はいいよねー』
う〜む。人生について考えさせられる。
結婚して家族まで持ったのに、紆余曲折あって自分の出身地ではないプーケットまで出稼ぎに行ってゴーゴーボーイとして養育費を稼ぐ。大変な人生です。
ゴリラも我々の席に遊びに来ます。
ゴリラはゴリラ、とにかく筋肉自慢をして去って行きました。
元ムエタイ選手だったことだけわかりました。
そんなこんなで、10:30。ショータイムもそろそろ。
入った時はガラガラだったんですが、この時間にかけて、お客さんが増えて満席状態。
お客さんのほとんどが男性カップルか男性ひとり客。あと女子2人組が1組と我々夫婦1組。
マルコメ君に聞いたところ、ショーの出演者は専門の人たちで、ステージに出ていた人たちはショーには出演しないようです。
次第に照明が暗くなって、ショーのスタート。
ショーの最初は、艶かしい男のダンス。
上からの照明が、ちょうどいい角度で当たるようになっていて、筋肉のカットが綺麗に見れるように演出されていました。
下着がブーメランですごい小さかったですが、一応隠されています。
そのあとも蛍光塗料でペイントされているダンサーが出て来て、観客もその蛍光塗料でダンサーに絵を描けるようになっていたり、結構レベルが高いエンターテイメントショーが行われました。純粋にショーとして素敵な感じ。そんな感じでショーを楽しんでいたんですが
中盤から怪しくなって来ました。
あのダンサー、下着の上からわかるくらいモノが大きくない?
いや別に脱がなくていいよ?本当に。俺、他人のものをみて興奮しないし。ってか男に興味ないからさ。人前で脱ぐのって恥ずかしいよね。マジでいいからさ。
…ギャーッ!
っていうのショーが何回か続いたので、気分を害した妻とともに退散しました。
今後長い夫婦生活、こんな経験もいいんじゃないかな?なんつって。そういうことにしておいてご容赦いただけると幸甚に存じます。
あ、女性二人組はがっつり触ってました。彼女たちは握手したくありません。
真面目なまとめ
タイは、他の国に比べてLGBT的な性別差別からは解放されている感じがします。家族・友人へのカミングアウトのハードルは非常に低そうです。
日本でLGBT活動している人の話を伺うと、やっぱり家族・友人へのカミングアウトは縁を切る覚悟をした上でしなくてはならないことだとか。
それに比べてタイは性に対してオープンな雰囲気です。
もちろんタイ社会全体が性に対してオープンかどうかは知りませんが、どんな人でもそういう世界(LGBT)が身近にあるということを理解しているんでしょうね。
周りからの理解という点だけに焦点を当てると、タイは多様性を受け入れる社会として他国より進んでいるのかもしれません。一方で、そのデメリットとして人身売買(売春)というのが身近になっている現状があります。
東南アジアの中でもトップで貧富の差があるタイ。教育を十分に受けられない貧しい階級出身の人たちは、手軽にお金を得るためにそういった道へ走ってしまいます。そして、職種はどうあれ、家族の中に稼ぐ人がいると、その人に家族全員が頼りっきりになり誰も働くなる。そんな話がゴロゴロしています。
階級差の固定、歪んだ助け合いの家族社会。結構いびつな社会構造のまま、ここまで発展してしまったんだなぁと考えるとこれからのタイは大変そうです。
いびつだと思うのは外国人の感覚であって、タイの人にとってはこういう社会構造の何が問題なんだ。そもそもお前は何様なんだという話なんですけどね。
程よい距離を保ちつつ、しっかりと観察しながらタイとうまくやっていきたいと思います。