宇宙に関連した漫画で絶対に読むべきオススメ4作品
今回は宇宙に関連した名作漫画を4作品紹介します。
完結済みが3作品、連載中が1作品です。
作品タイトル
<完結済み>
プラネテス 全4巻
ふたつのスピカ 全19巻
宙のまにまに 全10巻
<連載中>
宇宙兄弟(現在29巻まで発刊)
クマの漫画論
漫画だけでなく、小説や映画で最も重要なのはなんでしょうか。
様々な考えがあると思いますが、私が最も重要だと思っているのは『リアリティー』です。特に登場人物のリアリティーを重要視します。
どんな荒唐無稽な設定であろうとそこに登場する人物が『ニンゲン』として現実にいてもおかしくないような人物であれば作品全体を通して、現実味が湧きます。
逆に人物像がしっかりと練られていないと、舞台を現実にして、いかにもありそうな現実味をもたせていても、作品全体が嘘っぽくなります。
ただ決して、登場人物が全員常識の範囲であるという意味ではありません。
とんでもなくおかしな人物(サイコ・狂人)でも、そういう人間になったという納得感が示唆されれば、リアリティーを感じます。
どんな環境や舞台設定であれ、人物の設定がしっかりしていること。それが、私が思う名作の条件です。
続いて、舞台設定ですが、これもリアリティーがある方がストーリーに没入しやすいですね。ファンタジーやSFも好きなのですが、それがどこまで練りこまれているのか。
そんな世界が本当にあると信じさせてくれる。そんな作品がいいですね。
たまに設定をちゃんと考えているんだぜ!っていうアピールのためか作者の脳内設定を冒頭でグダグダと書き続けるような作品がありますが、虫酸が走ります。死ねばいいと思っています。
じゃあ、どういう風に見せてくれると現実感があり、そんな世界が本当にあると信じさせてくれるか。
『神は細部に宿る』(God is in the detail)
この一言です。
ふとした細かいシーン、見落としてしまいそうな簡単なコマ。そういうところに、設定がしっかり効いてきます。
クマの漫画論のまとめ:人物設定と舞台設定がしっかりしている作品が好き。
作品紹介
プラネテス 作者:幸村誠
今回、漫画系の記事を書くにあたって、なぜ宇宙を一番最初に持ってきたのか。それは、この作品を紹介したいがためです。
漫画で最も好きな作品です。まさに名作。ぜひ読んでいただきたい。
あらすじ:
時代は2070年代(2075年以降)。主人公は星野八郎太(ハチロー)。仕事は宇宙ゴミ(スペースデブリ)の回収作業。
ハチローは、船員3人の小さなゴミ回収船で終わりのないゴミ収拾の仕事をしながらいつかは自分個人の宇宙船を所有することを夢見ている。
いつ叶うかもわからない夢を持ちつつ、日常の仕事に埋没していることに危機感を持っているが、惰性から抜け出すことが出来ない。
そんな中、実績ある父が木星往還船のクルーに選ばれ、自身もその選考を受けることに。
いつしか人間性を失ってでも宇宙開発に人生をかけようと自分と、それでも捨てきれない人への思いの狭間で苦悩していく。
感想:
もう魅力的な登場人物がいっぱい!全てのキャラクターに深みがある。
また設定の細かさ、ディテールへのこだわり。どれを取っても、素晴らしい作品だと思います。
ハチローが、最初なんとなく仕事を続けている感じは多くの人に刺さると思います。新橋の飲み屋なんか行けば、そんな人が山ほどいますよね。
『そのうち、今の会社辞めて、起業して成功したいんですよね』とか『まぁ今はコネを作る期間です。独立してやっていくための前段階ですよ』とか。
そんなことを言いつつも、惰性で続けていき、気づいたら中堅。
『俺が抜けると、部下に迷惑かけちゃうからさ』とか『独立して現場に戻るより、今いる大手のマネージメント側に行った方が給料いいしね』とか言い出すわけです。
そういう人って多いですよね。私も一歩踏み出すまでは全く同じ。多分どんな成功した人だって、そういう一面を持っていると思います。
始まりは、なにかきっかけがあった時に踏み出せるか出せないかの些細な違いでしかないと思います。
ハチローにとっての、きっかけは初めての船外活動(EVA)中に起こった事故の後遺症『空間喪失病』、宇宙船員にとっては命取りな症状を発症。
宇宙で生きて行けなくなる恐怖で、自殺に近い行動をとってしまうが、仲間のサポートや木星探索船の新エンジンとの出会いを通じて、自分を見つめ直し、乗り越えていく。
それのきっかけを弾みに、木星往還船の選考を通過していくが、宇宙開発に甘えはいらないとちょっと極端な考えを持つように。
『一人で生きて、一人で死ぬのが完成された宇宙船員(ふなのり)』だと宣言するように。
非常にわかりやすいコマがこちら。
引用元 プラネテス2巻
この振れ幅が大きい感じも、とても人間的ですね。
物事を決意した時、そしてそれに向かって突き進んでいる時、人は極端にふれるもんです。さらにそれがうまく行っている時は周りは見えず、自分が正しいと思い込みます。
会社の社長が暴走して会社が傾いたとか、プロジェクトマネージャーが暴走してめちゃくちゃになったなんていう話はそこらへんに転がっています。
まわりとの軋轢が深まり、スティーブ・ジョブスが、アップルをクビになった時もそんな感じだったんじゃないでしょうか。
多かれ少なかれ、みんなそんな状態に陥ったことがあると思います。
大抵、そういうのはいい形で終わりません。
ハチローもまた甘さを捨て切ろうとしても人との関係を捨て切れず、かといって、夢を追い続けるのに『怒り』を燃焼していたので、燃料がなくなってしまう。
結果、抜け殻のようになり木星探索船のクルーからはメンバーから外すように進言されてしまいます。
引用元:プラネテス 3巻
極端ですねー。
またここから立ち直る過程も素敵なんですが、結構なネタバレになってしまうのでそろそろ控えたいと思います。
注目キャラクター
どのキャラクターも捨てがたいのですが、2人厳選してみます。
ロックスミス 地球外開発共同体 木星計画担当官
引用元:プラネテス2巻
ハチローが人への甘えや人との友好的な関わりを切り捨て宇宙開発に人生をかけたなら、こういう人物になっていたのかなと想像させる人物です。
人間性はクズだけどいい仕事をする。と劇中で評価されています。
引用元:プラネテス2巻
フィー ハチローが乗っていたデブリ回収船DS-12号船長
強さと弱さの表現が、非常に素敵な男前な女性船長。
悩んだハチローをさりげなくサポートしたり、殴りつけたり、大活躍です。
ケスラーシンドローム(人工衛星などの質量が大きい人工物がデブリに寄って破壊され、そこから発生したデブリがまた別の物体を破壊。加速的にデブリが自然増殖していく状態)を起こそうとする軍に対し、勝てないケンカを売る。
かといって、それを政治利用されるのも気に食わない。
引用元:プラネテス 4巻
本当に男前なんですが、結局戦争は起き、デブリがばら撒かれる現実の前に打ちのめされ休職。
様々な現実と直面し、神へ祈ろうとした瞬間…
引用元:プラネテス 4巻
…いやぁこれは読んでほしい!
ちなみにフィー姉さんの最もかっこいいシーン。
引用元:プラネテス 4巻
息子を学校へ送る姉さん
未読の方は、一度読んでみてください。人間ドラマが好きな人、引いては人間が好きな人はハマると思いますよ。
ふたつのスピカ 作者:柳沼行
宇宙飛行士を目指す5人の少年少女の群像劇。思春期の淡い思い出を振り返ってみませんか。
あらすじ
2010年、日本初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」が打ち上げられたが、打ち上げ失敗により主人公鴨川アスミの住む唯ヶ浜市街地に墜落する。大事故に。
数年後、獅子号の搭乗員だった高野の幽霊であるライオンさんが現れる。あすみにしか見えないライオンの被り物をした幽霊。あすみはその幽霊と宇宙飛行士になることを約束。
そして中学卒業後、新設されたばかりの宇宙飛行士養成高等専門学校、「東京宇宙学校」に進学したアスミは、そこで同じ夢を持つ仲間と出会い、アスミは仲間と共に宇宙を目指して進んで行く。
感想
宇宙飛行士を育成する学校という特殊な箱庭。
同じ夢を持つもの同士、でも何人が夢を叶えられるかはわからない競争しなくてはならない。そんな舞台に主人公にしか見えないライオンの被り物をした幽霊が登場?
最初はキワモノ漫画かと思いましたが、作品全体を柔らかいタッチと淡い雰囲気で包んでいるおかげで、なんでもありえてしまう(ような気がする)思春期を思い起こし、違和感は感じませんでした。
また物語の最中、過ぎて行く日常の中に主要メンバーに関する大きな謎解きがあったり、友人グループへの大きな変化があったりと、16巻もあるのに、あっという間に読ませる引力があります。
思春期というのは、なんであんなに淡いんでしょうか。
日常にある些細なことで、傷ついたり喜んだり。どうしようもないことで自己嫌悪したり、笑い転げたり。 そんな美しい思春期が描かれています。
うがった見方をすれば、おじさんたちが過ぎ去った日々の美しさを振り返る美化された思春期かな。そういう風に見るようになったら、あなたも立派なおじさん・おばさんです。
あえて残念な点をいうなら、主人公あすみが浮世離れしている感じがあります。
幽霊を盲目的に信じ、幽霊から言われたことを頑なに守って、夢に向かってひたすら頑張る。一方で、友人を大切にし、試験中に行方がわからなくなった友人のためならテストの結果を顧みず助けに行くし、恋愛に悩むこともあっても、お互い夢に向かって頑張りましょうと綺麗に終わる。
ちょっと綺麗すぎやしませんかね。
この主人公あすみの姿から、おじさんが思春期を回顧しているような感じを受けてしまいます。美しき思い出であるあの頃の女の子には、内面もきれいであってほしい想いというかなんというか。
幸い、漫画全体の雰囲気と周りを固める脇役がしっかりしているおかげで、そこまで変な感じは受けません。
この作品はあすみに感情移入して読むのではなく、あすみという人物を多角的に見る、人間らしい友人たちに感情移入して読むべき漫画なのだと思います。
友人たちはあすみの周りで、嫉妬したり苦悩したり大忙し。特にそんな中で魅力的な二人を紹介。
注目キャラクター
府中野 主人公あすみの幼馴染
引用元:ふたつのスピカ 1巻
主人公に対する淡い恋心を持ちながら、寡黙にあすみを支えます。
物語の後半まで、大きな秘密を抱えています。その秘密からすると、その状態でこの学校に進んだのは余程あすみの側にいたかったんだろうなぁという感じ。
(こんな特殊な学校なら受験時にバレそうなもんですけど)
この報われない感じといい、気持ちを表に出さない感じといい、思春期を象徴するキャラクターですね。
近江 受験の日、主人公と一緒に試験を受けた友人
引用元:ふたつのスピカ 1巻
主人公、府中野くん、近江さんとあと鈴木秋くんと宇喜多万理花さんの5人組を中心に物語は進んで行くんですが、その中で最も感情の起伏が激しいのがこの近江さん。
恋したり、嫉妬したり、自分の行動に自己嫌悪して謝ったりと思春期を精一杯過ごしています。
引用元:ふたつのスピカ 12巻
ちょっと日々の生活・仕事に疲れて、美しい思春期の思い出に浸りたい。そんな気持ちになったあなた。夢を追いかけことに少し疲れて一息入れたいあなたにはオススメの漫画です。
ふたつのスピカ コミック 全16巻完結セット (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: 柳沼行
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/10/23
- メディア: コミック
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宙のまにまに 作者:柏原麻美
これは宇宙に入れていいのか悩みましたが、天文学部のお話ということでここに入れました。ラブコメです。
リアリティーも大事ですし重厚な人間ドラマも好きですが、そういうことを気にしないでこういうのを読む時もあります。
あらすじ
主人公・大八木朔は、かつて暮らしていた町に引っ越してきた高校生。朔は読書好きで、静かで平凡な学園生活を望んでいた。しかしそんな朔の前に現れたのは、過去にこの町に住んでいた時の幼馴染・明野美星。
朔にとって美星との過去はトラウマになっていた。そんな中、美星が作った天文部に入ることになった朔。そして、天文部を舞台にした物語。
感想
最初に硬い内容とレビューを持ってきたので、なんとなくラブコメは紹介しづらいのですが、まぁ気にしないでいきます。
ラブコメとはいえ、天文部の活動は結構がちな紹介の仕方をしています。間違いなく作者は天文学部出身。ニッチなところを付いてきますね。というか天文部って他校と対外的な付き合いあるんですね。驚きです。
ところで、ラブコメはラブコメでもハーレム系って嫌いなんですよね。
理由がわかるのはいいんですが、昨今のラブコメって好きになる過程とか全部ふっ飛ばしますよね。なんでこいつがそんなにモテるんだという疑問がでちゃいけないと思います。
その点、主人公の朔くんがモテるのはわかります。モテるといっても別にハーレムじゃなくて、数人に好意、もしくは好意に近い感情を寄せられる程度ですが。
そして、絵がキレイ。漫画において読みやすさって大事だと思います。名作と呼ばれる漫画でも絵が受け付けなく読めないのがいくつかあります。その点、この作品はとにかくキレイで読みやすいです。
深いことを考えず、さらっとニヤニヤ出来る漫画が読みたいという人にはおすすめな漫画です。
注目キャラクター
大八木朔 物語の主人公
引用元:宙のまにまに 1巻
わりと控えめな巻き込まれ系主人公ですが、ちゃんとバックグラウンドがあります。
これまで親の仕事の関係で引っ越しが多かったので、引っ込み思案に。ヒロインの美星に振り回されつつ、自分なりに天文部を楽しんでいきます。
しかし、ヒロインが同じ高校の1歳上って珍しいですよね。大抵学園ものでいえば同い年か年下なケースが多い気がします。
話がそれますが、クマは男子校出身なので学園ものを読むと忿懣やるからない気持ちになります。
忿懣やるかたない=腹立ちや憤りを募らせ、解消できないさま
琴塚 生徒会長で文芸部部長、ヒロインの幼馴染
引用元:宙のまにまに 1巻
属性詰め込み過ぎじゃないですか?生徒会長で文芸部部長、巨乳眼鏡って。
それはともかく、文芸部というのがポイント。主人公の朔は、元々文芸部に興味があ理、入部を考えていました。
また物語全体としても、天文学部の中で完結しそうな内容でしたが、琴塚という天文部の外にいる主要メンバーがいることによって、学園生活全体に焦点が当たるようになっています。
って真面目な考察はいらないですよね。
これからの下がキュンときます。
引用元:宙のまにまに 10巻
結局、何も伝えずに友人関係を続ける道を取るんですね。
ラブコメ好きな人、ちょっと変わった部活ものが好きな人、もちろん天体観測好きな方におすすめな漫画です。
宇宙兄弟 作者:小山宙哉
この作品だけ、連載中の作品です。もし変更があれば随時更新していきますね。
あらすじ
主人公、南波六太(ムッタ)とその弟、日々人(ヒビト)の物語。
ムッタとヒビトは幼い頃にお互いで宇宙飛行士になることを誓い合った。しかし、大人になった時、その夢を叶えたのは弟のヒビトだけでムッタは普通のサラリーマンになっていた。さらにムッタは事件を起こし会社をクビに。
そんな中、JAXAから宇宙飛行士選考の書類審査の通過のお知らせが来る。2人で宇宙飛行士になるという約束を守って欲しいヒビトが送ったものだった。
それを受けて、ムッタは改めて宇宙飛行士になる夢を追いかける。
感想
実写映画化もされているので知らない人はあまりいないんじゃないでしょうか。
とても取材されて作品を書いてあるんだなぁと思います。宇宙飛行士になるまでの試験内容や試験を通った先の訓練内容。プロジェクトへのアサインの内情、人事的な難しさ。しっかりとした取材に裏打ちされた内容です。
じゃあ、重たい作品なのかというと全くそんなことはないです。
ムッタ自身はちゃらんぽらんというか、天然(?)であまり空気も読めない感じです。
ダジャレやジョークなど常に滑っていますし、他にも特徴豊かな変な登場キャラクターも多いです。というか、登場人物みんな一癖も二癖もある人物です。
作り込まれているというんでしょうか、皆魅力的な人物像です。
この物語は兄ムッタと弟ヒビトの2軸の物語です。
大体はムッタが主題になっているのですが、ムッタとヒビトという兄弟を取り巻く物語と言ってもいいと思います。
二人で叶えようという二人で宇宙飛行士になろうという夢が物語全体の筋です。
ヒビトが先に宇宙飛行士になり、その後をムッタが追いかけ、もしかして夢が叶い二人揃って同じ宇宙飛行士になれるかと思いきや、ヒビトに大きな問題が発生し、一旦は宇宙飛行士の道を諦めなくてはならなくなります。そこからどうやって挽回していくのか。
この大きな問題の発生と解決のくだりはとても興味深いです。
問題は解決したのに、リスク回避のために宇宙飛行士にまたアサインするのは難しいという判断は非常に現実的です。
面白おかしく楽しく読める漫画でありながら、現実で発生しうる問題を避けて通らない。こう言ったところにリアリティーを感じます。
また最近では、宇宙空間で行われるとある研究に対し週刊誌の報道からインターネットで炎上。この炎上の仕方って最近よくみますよね。この炎上に対する官庁のリアクションなんて本当に現実でも想像できる対応の仕方でした。
キャラクターそのものはデフォルメされていますが、問題や取り巻く環境、人々の判断というのは非常に現実的な作りをしています。
このリアリティーが作品をより一層面白くしていると思います。
先々が非常に楽しみな漫画です。
注目キャラクター
南波六太(ムッタ) 主人公
引用:宇宙兄弟 1巻
後ろに見えるのは幼い頃のムッタとヒビト。2人の約束をテープを聴きながら思い出しているシーン。
注目というんでしょうか。物語の中心がこのムッタ。車のデザイナーをクビになり宇宙飛行士を目指し、様々な試験や試練をくぐり抜けて宇宙飛行士になります。
間違いなく優秀なはずなのに優秀に見えない。なぜだ。
ジョークで滑りまくっているのに、いつもドヤ顔。間違いなく親の血を引いています。(父親も滑りまくっている)
あまり深く悩まずに、突き進んでいるように見えます。しかし、要所要所では根回しをしっかりしたり、戦略的に自分の意見を通そうとしたり、クレバーな一面も。
でも優秀に見えない。
人間的な魅力に溢れているということにしましょう。
シャロン ムッタとヒビトの第2の母親
幼い頃、近所に住むムッタとヒビトに天文学の面白さを教え、2人の宇宙飛行士誕生のきっかけを作った人物。
元々著名な天文学研究家。月面に天体望遠鏡を作るというプロジェクトを考案、そのプロジェクトをムッタが叶えようとしている。
現在ALSを患っており、身体の様々な筋肉の自由が効かなくなってきている。
同時進行で、宇宙でのALSの治療法の開発も進んでいるので、どうなるかハラハラしながら見守っています。
この作品は老若男女問わずにオススメできる漫画ですね。ちょっと笑いたい時、元気が欲しい時、アツくなりたい時に読んでみてください