サラリーマンから経営者への転身。段階を踏んだステップアップでリスク回避!
今働いている会社を辞めて、独立を夢見る人は多いかもしれません。
ただ安定した月々の給料をもらえる立場から、突然安定した収入を見込めない経営者になるのは、すごい冒険です。
覚悟や心構えが必要になります。
それが起業のハードルになっているのかなと思います。そのハードルは助走をつけたり、ハードルの手前に段差をつけたりすると飛びやすくなります。
今回はそんなお話です。
起業前に思うこと
将来的に起業をしようという時には、自分の考えたビジネスモデルは成功間違い無いと信じています。その確信があるからこそ、起業をする訳ですからね。
もちろん失敗した時のことも考えているでしょう。人生かかってますから。
でも、必ずしもわかりやすい結果が出るとは限りません。
起業前に想定するのは大成功か大失敗です。
ただ生きていけるけど、思ったほど稼げていない。なんていうほどほど成功やこのまま頑張ればプラスに持っていけるくらいの失敗なんかもあります。
つまり何が言いたいかというと、とにかく経営者というのは安定しないということです。
私のケース
個人的なケースですが、私の経験のお話を。
サラリーマン
↓
サラリーマン70%+フリーランス30%
↓
経営者80%+フリーランス30%
こんな段階を経て独立をしました。
サラリーマン時代
これは説明するまでも無いでしょう。満員電車に揺られながら毎日終電近くまで働き、休日出勤もなんのその。
その生活がいやで会社を辞めました。
サラリーマン、フリーランス時代
会社を辞めて、海外に移住しました。
最初は起業しようと考えていたのですが、世の中そんなに甘いものでもなく、貯金がみるみるうちになくなりました。
とにかく生活の糧をと思い、現地の会社に就職。ただ雇われる時に起業を目標にしているということは現地社長にも話した上で雇ってもらいました。
そのため、結構時間に余裕が持てたので、色々なことに手を出して見ました。
ウェブサイトの製作、デザイン関係、ライターなどなど。気付いたら、フリーランスとして仕事を受けることが多くなりました。
今のようにランサーズなんていう便利なサイトはありませんでしたので、全部コネ・ツテでしたが。
経営者、フリーランス時代
まぁそんなこんなでそれなりに安定した生活を送っていたのですが、ある時初志に戻ろうと思い立ち、慣れ親しんだ国を出て別の国へ。
今はホテル経営をしながら、フリーランスで仕事を受けたりしています。
フリーランスと経営者の違い
フリーランスフリーランスって言ってますが、会社からの独立と考えるとフリーランスも経営者も同じように思えます。
その違いを定義つけてみましょう。
まずは個人か集団かで分かれますね。そのほかの違いとしては、誰が働くかです。
フリーランスは個人で仕事を受け、個人で仕事を仕上げるという独立採算制。
会社を経営してそこで受けるのは、構成員の誰かが仕事を取ってきて、チームとか全体で仕事を仕上げるというチーム制になります。
そのチームや全体をまとめるのが経営者。最初はプレイングマネージャーかもしれませんが、行く行くはみんなに頑張ってもらって、管理するお仕事ですね。
経営者のリスクとは
これはひとえにお金の問題です。
安定した収入を得るまでには時間がかかります。その間の運転資金や生活費はどうしますか?
人を雇おうものなら、彼らのお給料をちゃんと出さないといけません。
仕事が少ないからとか景気が悪いからと言って、給料を減らしたら誰も残ってくれなくなります。人が少なくなれば受けている仕事がうまくいかなくなったり、これから受けようと思っていた仕事も受けられなくなり、さらに会社の業績は悪くなるという悪循環に。
リスク回避するために
お金のリスクを回避するためには、お金を稼がなくてはいけません。
もちろん立ち上げた会社が最初の月からうまく回ればいいですが、そうとも限りません。よほどクライアントが担保されていたりしない限り、そうそううまくいかないです。何年間かの下積み・準備期間がかかるかもしれません。
そんな時に自分の生活だけでも別の収入があると精神的にも物理的にも安定しますね。
結論
起業して成功するためには、自分が持っている全部のリソースを起業に使わなければならないという考えもあります。
ただ、それが100%正しいかというとそうとも限らないと思います。
今からテスラを作りたい。アップルを作りたい。フェイスブックを作りたい。
そんな巨大な野望ではなく、自分の自由な時間を楽しみながらある程度の収入を得たいというちょっとした野望であれば、そんなに無理しなくていいんじゃないかなと思います。
私はあらかじめ人生設計を考えていたわけでなく、必要に応じてフリーランスをしたら結果的にリスク回避ができ、苦しくない起業生活を送っています。
なので私は起業する人たちにはフリーランスのお仕事を組み込む事をオススメします。今の世の中便利なもので、コネ・ツテがなくてもフリーランスのお仕事を受けることができます。
これから独立を考えている方、経営者への道を探している方にとって参考になれば幸いです。