パスポートの自動化ゲート登録の罠。海外で期限が切れた免許更新に注意しよう!

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パスポートの自動化ゲート登録していますか?

とても便利なシステムなのでぜひオススメしたいのですが、逆にとても不便になることがひとつあったので、注意喚起と問題が発生した時の対応方法をご紹介します。

パスポートの自動化ゲート登録の利便性

パスポートの自動化ゲート登録自体は非常に便利です。

日本国内の国際空港で自動化ゲート登録手続きをして、指紋を登録すると日本の出入国管理がとても簡単になります。

自動化ゲート登録をしていない通常の場合は、列に並んで、出入国管理官のスタンプを押してもらいます。出国時も入国時も必ずスタンプを押してもらわなければなりません。

自動化ゲート登録をしていると専用レーンがあるので、専用ゲートへ行き、機械にパスポートと指紋を読み込ませれば、出入国を通過できます。

出発便が多い時間帯や帰国時到着便が多い場合、下手すると1時間近く並ぶ可能性がありますが、この自動化ゲート登録をしていると列に並ぶことなく、端末で一瞬立ち止まるだけでゲートを通ることができます。

『ふふん。まだ並んでるの?』

なんていうちょっとした優越感も。

冗談はさておき、パスポートの自動化ゲート登録がいかに便利かお分りいただけだでしょうか。

パスポートの自動化ゲート登録の仕方と期限

成田空港、羽田空港、中部空港、関西国際空港で登録ができます。

いずれも出入国審査場の端に自動化ゲート登録窓口があります。数分で登録が可能なので、さっと登録してしまいましょう。見落とさなければ非常に簡単です。

有効期限はそのパスポートを持っている期間です。10年パスポートであれば10年間日本の出入国に悩まされることはありません。

ぜひ取得しましょう!

私がハマった罠

私がハマった罠は非常にニッチな状況です。

海外に滞在している期間に日本の運転免許証の有効期限が切れてしまい、失効してしまいました。期限が切れることはわかっていましたので、あらかじめ調べていました。

そこには『海外に渡航しているなど、やむを得ない事情の場合、失効期限を迎えていても更新可能である』と記載されていました。

ですので、私は期限が切れていても、日本に帰国した時に免許センターへ行けば簡単に更新することができるだろうとたかをくくっていました。

帰国日も近づき、具体的に何が必要なのか調べた時、頭が白くなりました。

(注記)パスポートは、スタンプ(出入国記録)が押印されているものが必要です。出入国の際、自動化ゲートを利用した場合などはスタンプが押印されないので、法務省から出入(帰)国記録を取得してください。

引用:有効期限を過ぎてしまった方の手続(失効手続) 警視庁

さらに私を恐怖に陥れたのが法務省が発表しているこちら。

法律により開示請求があった日から30日以内にすることとされています。

なお、実際の開示決定までの期間は、案件ごとに相違します。

 引用:法務省:出入(帰)国記録に係る開示請求について

ということで1週間しか日本に一時帰国しない私は絶望しました。

ちょうど帰ったのが金曜の深夜だったので週末はダラダラ過ごし、半分諦めムードで月曜の朝に免許センターと法務省に電話しました。

この罠からの脱出方法

  1. いろいろ調べていたところ、二つの手段が取れることがわかりました。なんとか法務省から出入国記録を3日以内に入手して、免許を更新する。
    これは『やむ得ない事情である』ということを証明する一般的な方法
  2. 出入国記録が間に合わず、うっかり失効してしまったということで免許証を再発行をする

これは鮫洲の免許センターへ電話した時に対応してくれたおじさんに確認をとりました。

1.がベストですが、2.で再発行すればなんとか免許証は手に入ることがわかり、一安心。

ちなみにこの2つの結果の違いは何かというと、ゴールド免許がそのまま継続できるか、普通の免許になって一から出直しかの違いがあります。

日本で車に乗っていないので、保険の縛りはないですが、更新日が大きく変わるため、地味に痛い違いです。

違いを考えながら苦しんでいたら、おじさんは非常に有益な情報をもたらしてくれました。

『結構そういう人いるんだよねぇ。法務省にちゃんと事情を話したら、出入国記録を早くくれることもあるみたいだよ』

ということで、法務省にお電話。

『なるほど、そういう事情なのですね。もちろん確約はできませんが、最低でもいつまでに必要か窓口で言ってください』

…これはいけるかな…。

ということで翌日霞が関の法務省本省まで行ってきました。結構厳重な警戒体制のもと、入館バッヂをつけて、個人情報管理窓口へ。

多分私と同じくらいか少し若そうなお兄さんが対応してくれました。

こちらでも『確約はできませんが、最低いつまでですか?』と聞かれたので、帰国日前日の午前中であれば免許センターに行けると判断し、3日間以内に欲しいと伝えました。

やや苦めな顔をされましたが『やってみます』との回答。

結果!

3日で出入国記録をゲット!法務省へ受け取りに行ったその足で免許センターに行き、やむを得ない事情ということで免許を更新することができました!!

※出入国に関する情報の開示請求は郵送でもできるようですが、その郵送に掛かる時間と窓口お願い、窓口受け取りが出来ないため、無理は効かないかもしれません。そう考えると東京近郊の人でないと難しいかもしれません。

今回はそんなハラハラ話。同じ状況になる方は少ないかもしれませんが、皆さんもご注意くださいね!