海外移住のススメ 移住の前の下見でチェックすること

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これまでは移住を決めるまでの考え方などについて書いてきました。
そろそろ決心がついてきたかな?と思ったら実際にその候補地を下見しに行ってみましょう。

過去記事


海外移住の目的をきっちりと決めて、先人たちの知恵の結晶(ブログ)を一通り読んだら、今度はあなたがアクションを取る番です。

下見

出発前

さて、まずは行くための航空券を取ります。

その段階から既に下見は始まっているんですよ!

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交通手段

その国まで行く経路はいくつかあると思います。
直行便か経由便か。
直行便が飛んでいない国でも経由地は様々。

海外に住んでいる間でも、なにかあったら日本に飛んで帰ってこないといけません。

もしかしたら、1年に何回も帰ってくる必要が発生するかもしれません。

ちゃんとその予算を工面できますか?

安けりゃいいってわけでもありません。

安いと言っても3回乗り継いで24時間くらい帰国に時間をかけるのは、アホみたいです。
それに帰国の用事がある程度の緊急性を持っているとすれば、そんな悠長なことは言っていられません。かといって、直行便は高いですよね。

もちろん時期によって航空券の値段は多少前後しますので、一つには固定しない方がいいですが、あなたにとって『帰国にかかる時間』と『料金』のバランスのとれた帰国便に目星をつけておきましょう。

ビザとステイパーミット

海外移住する際に、結構面倒なのがビザとステイパーミットを取得することです。

今回の下見ではビザなし、もしくは観光ビザで入国すればいいですが、それら短い期間に限定されています。

例えばタイなら30日間(+30日間の延長が可)
シェンゲン協定に加盟しているヨーロッパの国々なら180日中の90日

それぞれの国で異なったルールがあります。

もし海外移住するなら、その国のビザの種類を学び、どのビザで入国すればいいかをあらかじめ考えておく必要があります。

そして、ビザというのは出入国に関わるもの。
その国に滞在する許可を得るのはステイパーミット(滞在許可)というもので別になりますので、ご注意を。

これまた国ごとに違いますので、よく調べておきましょう。

渡航してから

さぁ、あなたの好きな国に来ました!
早速お気に入りの美術館に行って、この間から気になっていたカフェでお茶して〜

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そんな暇はないぞー!

住居環境チェック

あなたはどんなところで生きていきますか。
もちろん物件そのものも大事なのですが、周辺の環境はもっと大事

まずは想定している家の周辺を歩き回ってみましょう。
近くで買い物が全て出来ますか?
家具とか買うならどれくらい遠くまで行かないと行けないですか?
その足はどうする?

お、ここにこんなお店がある!なんて嬉しい発見があるかもしれません。

まずは生きて行く上で必要な買い物がどれくらいの距離感でできるか。
それによって車を持たないと行けないのか、公共交通機関で生活できるのか。
そういった判断ができるようになります。

特に路線バスなんていうのは、インターネットでは十分に情報収集できません。
現地に行ってみないと、どこにバスが走っているかなんていうのはわかりませんよ。

さて、日中の様子を見たら、夜も訪れてみましょう。

明るい時はいなかったけど、住もうと思っている家の近くにヤンキーの溜まり場が!
夜はちょっと怖くて出歩けないなぁ。

なんてことも起こりうるわけですね。

はっきり言って、外国人は目立ちます。

国によって路上で絡まれることもなきにしもあらず。
さらにいい家に住んで、あまり近所付き合いがないと泥棒に狙われてしまうかもしれません。

日本ほど治安のいいところはありません。
注意しすぎるほど注意してもまだ不十分です。

特に移住したばかりの時は銀行口座の開設も一苦労。
結構な財産をしばらく家に置いておくことになります。

絶対にその時にメイドさんを雇ったりしないこと。

さて、住環境がよくわかった。住んでも問題なさそうだと。

そこからの下見はライフスタイルによって変わってくるのですが、知っておくと便利な情報を紹介しましょう。

病院・クリニック

あなたが住む国・地域でどんな病院がありますか?
可能であれば日本語が通じる病院。次点で英語が通じる病院。
両方なかった場合、通訳として緊急対応してくれる人を探しておきましょう。

さらに保険対応がどこまで出来るかということも確認しておくといいですね。

保険の種類や国によって、海外保険が対応できること出来ないことがあります。

海外保険に入っているからといって、キャッシュレスで診断を受けられるところなんてすごい限定されています。それ以外の地域ではまずご自身で支払い、保険手続きをするとお金が返ってくるという形を取っています。

医療費がめちゃくちゃ高い国であれば、ある程度予備費として現金を持っておかなくてはいけないかもしれません。

何かが起こってから調べていたら手遅れになってしまう可能性もあります。

あらかじめ、情報は調べておきましょう。

語学学校・子どもの学校

その国に馴染んでいくには、現地の言葉を理解できるといいですね。
やっぱり現地の言葉が出来るか出来ないかでは生活の幅が違いますし、交友関係も変わってきます。

日本人が多いところで、日本人向けの商売だけをしていくのであれば語学力はいらないですが、そんな生活を目指して来たのですか…?

せっかくの海外移住。現地のことをよく知りたいですね!

またご家族づれの場合、子どもの学校選びも重要です。

日本人学校はあるのか。定員はまだ大丈夫なのか。
インターナショナルスクールは?学費は?教育レベルは?

調べることが盛りだくさん!

免許・銀行口座の開設

広い国へ行きますと、車が必須になる場合もあります。

国際免許取っておけばいいんだろ?

国際免許に批准していない国もあります。
詳しくは警視庁のページから。

国外運転免許証が有効な国(ジュネーブ条約加盟国) 警視庁

また銀行口座の開設も重要な情報です。

国と銀行によって条件が異なります。
現地の企業で雇われるなら、全く問題なく開設できると思いますが、しばらく休業期間を設けたり、自分で起業しようと考えるとなかなか大変。
あらかじめ考えておきましょう。

生活費のイメージ

国によって公共料金はだいぶ違います。また物価もその国の事情によって大きく差があります。

以前、パラオへ行った時に石油製品(トイレットペーパー)がめちゃくちゃ高くて驚きました。

妻がエクセルを叩きながら、1ヶ月のおおよその生活費を想定。
それに従って、現在は生活をしています。
ありがたやー。

まとめ

どれだけ下調べしても、実際に住んでみないとわからないことは多々あります。
いいことも悪いことも、突然起こりうるものです。

でも、それに対して心構えがあるかないかで受ける印象は全く変わると思います。

備えあれば憂いなし!

一人でも多く、幸せな海外移住できることを祈っています。